SNSの巨人X(旧Twitter)が、すべてのユーザーに月額料金を課金するという噂が広まっています。この噂は、Xのオーナーであるイーロン・マスクが、イスラエルのネタニヤフ首相との対談で「Xのシステムの月額使用料を少額課金する方向に移行している」と発言したことに由来します。
これは本当にXが全面有料化するという意味なのでしょうか?もし本当だとしたら、Xのユーザーにとってどんな影響があるのでしょうか?この記事では、X有料化についてのイーロン・マスク氏の発言、X有料化の理由と今後の見通し、X有料化に対してできる対策について解説します。
X有料化についてのイーロン・マスク氏の発言
イーロン・マスク氏は9月18日(現地時間)、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とのライブストリーミングの対談で、「Xシステムの月額使用料を少額課金する方向に移行している」と語りました。この発言は、一部のメディアやユーザーから「Xが全員に課金するという意味だ」と受け取られ、「X有料化」「Twitter有料化」といったワードがトレンド入りしました。
しかし、実際にはマスク氏は「全員に課金する」とは明言していません。彼が言及したのは、「Xプレミアム」という既存の有料サービスを少額で提供する新たなプランを検討しているということです。現在、「Xプレミアム」は月額8ドル(日本では980円、iOS, Androidアプリからだと1380円)で利用できるサービスで、認証機能や長文投稿などが使えます。マスク氏はこのサービスをより多くのユーザーに利用してもらうために、より安い価格で提供する可能性があると述べたのです。
X有料化なぜ?
このように、X有料化と明言はされていないものの、現在でもXプレミアムアカウントの方がインプレッションが多くなるなど、差別化が見られます。
ボット対策
では、なぜマスク氏はXを有料化する方向に舵を切ろうとしているのでしょうか?彼が対談で明かした理由は、「大量のボット軍団と戦うため」だということです。ボットとは、自動的に投稿や拡散を行うアカウントのことで、偽情報やヘイトスピーチ(憎悪表現)などの有害なコンテンツを流布する場合があります。マスク氏はこれらのボットを排除するために、すべてのXユーザーから少額でも費用を徴収することで、ボットの作成や運用コストを高くするという考えを持っています。
マスク氏は昨年に旧ツイッターを買収してから、Xのシステムやブランドを大きく変更してきました。その一環として、ボットや偽アカウントの対策にも力を入れています。しかし、完全にボットを排除することは難しいとも認めており、有料化はその最終手段とも言えるでしょう。
経営が苦しい?
また、X社は最近、一定の条件を満たすプレミアムアカウントに対して、広告費を還元するようになりました。これは、Xの収支にも大きな影響を及ぼします。これは推測ですが、経営状態が思わしくないため、ユーザーから使用料を取らなければならないのかもしれません。
X有料化、今後の見通し
Xが全面有料化するという噂は、マスク氏の発言を誤解したものであることがわかりました。しかし、それでもXが有料化の方向に進む可能性はゼロではありません。マスク氏は「少額の月額制」について具体的な金額や時期を明らかにしていませんが、それは将来的に全ユーザーに課金することを想定している可能性があるからです。
Xが全面有料化するとしたら、それはXのユーザーにとってどんな影響があるでしょうか?一つは、Xの利用者数や活発度が減少する可能性があることです。多くのユーザーは無料で使えるSNSを好みますし、有料化されたら他のSNSに移行するかもしれません 。もう一つは、Xの収益や質が向上する可能性があることです。有料化によってボットや偽アカウントが減り、信頼性や安全性が高まるかもしれません 。また、課金された分だけXのサービスや機能が充実するかもしれません 。多くのユーザーはこの動きに否定的です。無料だから使ってみようかという多くの人々を集客できるのがXの大きな魅力なのに、その部分が大きく後退してしまうからです。
X有料化、できる対策
Xが有料化されるかどうかはまだ分かりませんが、万が一そうなった場合に備えて、できる対策を考えておく必要があります。以下にいくつかの対策を挙げます。
Xプレミアムに加入する
これは最も簡単な対策です。現在月額8ドル(日本では1380円)で利用できるXプレミアムに加入すれば、Xを引き続き使うことができます。また、認証機能や長文投稿などの特典も得られます。
少額月額制のプランを選択する
マスク氏が検討しているという少額月額制のプランが実現すれば、それを選択することもできます 。このプランではXプレミアムほどの特典は得られないかもしれませんが、少なくともXを使い続けることができます。
他のSNSに移行する
これは最も大胆な対策です。Xが有料化されたら、他の無料で使えるSNSに移行することもできます 。例えば、FacebookやInstagramなどです。ただし、これらのSNSにもボットや偽情報などの問題は存在しますし、Xと比べて機能や利便性が劣るかもしれません。また、Xに慣れているユーザーにとっては、他のSNSに移行することは大きな負担になるかもしれません。Xのコミュニティやネットワークを失うことになるからです。
SNS以外の発信方法、例えばブログを始める。あるいはすでに併用しているなら、ブログにもっと注力する
ブログを始めるという対策も有効です。ブログは、自分の意見や知識を発信するだけでなく、収益化やコミュニティ形成などのメリットもあります。ブログを始めるという対策は、X有料化に対抗するだけでなく、自分の発信力や収入源を増やすことができます。もし既にブログを併用している場合は、ブログにもっと注力することで、Xへの依存度を減らすことができます。ブログは長期的に続けることが大切ですが、その分成果も大きくなります。ぜひ挑戦してみてください。
まとめ
以上のように、Xが有料化される可能性について考えてみました。Xは世界中の人々に影響を与えるSNSですが、その運営や収益にも課題があります。マスク氏の発言は、Xの将来についての重要なヒントを与えてくれましたが、それは必ずしも全面有料化するということを意味するわけではありません。現時点では、無料で使えるプランが残る可能性も十分あります。Xのユーザーとしては、Xの動向に注目しつつ、自分にとって最適な対策を選択することが大切です。
当ブログでは、さらに新しい情報があれば内容を更新していきますので、ぜひまたお読みください。
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